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3年つかっているレンズにスクラッチが出てきたみたいです。

お世話になっています。治療開始3年目のものです。ご相談ですが、今日レンズを外したときに、すこしレンズに傷がついているのがわかったんですが、どうすればよいでしょうか?レンズを付けていても特に痛くはありませんが、レンズの真ん中にうっすらと線(スクラッチみたいな傷)が入っているように見えます。気になって詳しく見てみたら、ほんの少しですが、レンズのエッジが欠けているような気もします。痛くはないので、このレンズを付け続けていても大丈夫ですか?

三井メディカルクリニック

基本的にキズのついたレンズの使用はお勧めできません。たとえ痛くなくとも、角膜や結膜を傷つけたりする可能性があります。また、レンズにスクラッチ様のキズが走っている場合には、レンズを出し入れしたり洗浄したりする際にレンズが割れる可能性もあります。このような状態でレンズの装用を続けることは安全面からも適切ではありませんので、早急に新しいレンズに変更する必要があります。

通常、オサート/オルソKレンズの耐用年数は3年程度だとお話しています。普通のハードコンタクトレンズでも、レンズメーカーは2年程度でレンズを新しくすることをお勧めしています。普通のハードレンズの場合、昼間の生活時間帯に、だいたい12時間程度の装用になると思います。一方、オサート/オルソKレンズの場合は、夜間就寝時に付けますから、おおよそ7〜8時間くらいの装用時間になります。これは普通のコンタクトレンズの装用時間の2/3に相当するので、耐用年数は逆に3/2倍増えて3年くらいとなります。

すでにレンズの装用を始めて3年間が経過しているようですから、この場合には本来レンズを新しく換えなければならない更新時期に達していると考えます。

当院で採用しているオサート/オルソKレンズの素材には5種類あり、それぞれに酸素透過性の数値が異なりますが、いずれもFDAが2週間の連続装用を認可している高性能素材です。そのような高性能素材を用いることによって、夜間装用しても角膜の最内側(角膜内皮細胞)にまで十分酸素を供給できるのですが、レンズは消耗品であるため、年数が経過するにつれ、どうしても酸素透過性は徐々に低下してきます。酸素透過性の低下したレンズを使い続けていると、そのうち角膜内皮細胞に強いダメージが生じてしまいます。そのような事態を防ぐ意味でも、たとえそのレンズでとても良く見えていても、3年程度で定期的にレンズを交換していく必要があります。

新しいレンズに交換(更新)する際には、所定の費用(片眼の治療費で35000円)を患者様にご負担いただくことになります。当院では、このレンズの更新の際に、現状に即して更にレンズフィッティングの最適化を追求し、今までのレンズデザインに微妙な変更点を加えたレンズを使っていただいております。

なお、たとえレンズにキズがあっても、角膜や結膜をいためるような懸念のない場合には、医師の判断により、そのレンズの装用を続けていただく場合もあります。当院では、レンズ表面をみがいて、微小なキズであれば取り除く器械も用意してあります。微小なキズであっても、気になるようでしたらレンズに適切な処置を施しますので、ご相談ください。